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Channel: スポーツナビ+ タグ:北條史也
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まさかの120%アピール!

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先日8月25日、札幌市内の球団事務所にて北海道日本ハムファイターズ今年4回目のスカウト会議が実施されたみたいです。ドラフト候補者数は90名程度と前回の会議とはほとんど変わっておらず、まだ順位づけもしていない模様で最終絞り込みや1位候補の決定など次の会議まで持ち越しという感じでしょうか。ですが全く変化が無かったというわけでも無く、ファイターズ球団の中では関東第一高のオコエ瑠偉の評価が急上昇しているようです。↓日本ハム ドラ1候補にオコエ「2位で他球団に獲られたら悔しい」 スポーツニッポン以前よりオコエはその類まれなる身体能力が知られており、おそらくほとんどの球団で下位指名を狙っていたようですが、図らずも甲子園で大活躍して知名度アップ。マスコミ各位で今年の夏の甲子園は早実の1年生スラッガー・清宮幸太郎の大会にしよう!(もしくは東海大相模の小笠原慎之介の大会ですかね?)とストーリーを作り上げ不自然な盛り上げ方をしていましたが、蓋を開けてみると甲子園ファンたちを自然と魅了したのはオコエの長打力であり守備であり走塁でありそして奔放なキャラクターでありと、清宮や小笠原ももちろん光っていたのですが真のスターはオコエの方でした。今まで身体能力のみ評価されていた彼に、実績に加えて甲子園アイドルという魅力が付加されたことで価値は一気に1位指名クラスまで高騰。そんな状況を受けてファイターズもオコエ1位の可能性を匂わせ始めているのです。ちなみにそんなオコエのプロ各球団が考えているドラフト価値に関して、近日開幕するU-18ワールドカップで大きく変動する可能性があります。 U-18ワールドカップは皆さんご存知のように木製バットの大会。いくら高校野球の金属バットで打ちまくっていてもプロは木製バットの世界である以上U-18ワールドカップで打てないということはプロでも打てない、と断じるのがプロスカウト間の風潮であります。事実過去にも、数年前のU-18ワールドカップで打撃が不調だった光星学院高(現八戸学院光星高)の北條史也が、高校屈指の遊撃手でドラ1位間違いなしとそれまで高かった彼の評価が急落してしまった(ドラフト結果は阪神2位指名)ことがありました。そもそもオコエは金属バットの時点でバッティング技術に関してプロスカウト間では評価が芳しくありません。オコエの打撃を否定する人間が出てくるたびに言っていることはわかるけどあんたは甲子園でホームラン打ったことあんの?と、つい突っ込みたくなるワタクシですが(爆)、それはともかく彼が木製バットでどこまで打力を示せるかがプロ各球団にとって1位指名するか否かの大きなポイントになっている現状にあります。ですが、ファイターズに限ってはオコエの現打力についてさほど問題にしない可能性があるのです。それは近年のファイターズ球団には中島卓也を育てている実績があるからですね。中島は高校時代より守備は高い評価を受けていたものの打撃の評価は低く、高校野球通の間では名を知られていたとはいえプロに行ける選手だとはほとんど認識されていなかったところをまさかのファイターズがドラフト指名。そしてプロ入り後も、これはこのブログでも過去何度か述べましたが二軍戦ですらバットにボールが当たらないし、やっと当てたと思ったら今度は打球が前に飛ばないという非力にもほどがある!というレベルから、今では立派に一軍で快打を連発するようになり、定位置もがっちり確保するまで打力が向上しているのです。打力が向上したといっても彼と同じ高卒プロ入り内野手で現在のNPBで最もトレンドな存在と言ってもいい東京ヤクルトの山田哲人ほどの力はもちろんありません。ですが山田はプロ入り直後から二軍戦で打力とか存在感が一軍経験のある選手よりも圧倒的でした。対して中島は二軍戦において鎌ヶ谷ファンサービスの一環で一般の観客が打席に入っていると信じたいバッティングからスタートでしたからね(←言いすぎ)。そんなレベルから、一軍投手よりヒットを打てる段階にまで彼を引き上げた育成力をもってオコエの打撃もものにしてみせるというような球団の自信が出てきても何らおかしくはないかと。その実績に対しては中島個人の努力する才能が大きかっただけであり、ファイターズ球団内でどの選手にでも適用できる打撃向上プログラムが確立しているとは限らないという推測も立ちます。ですが実際に育成力があるかないかはここでは問題でなく、ファイターズが高校野手の打撃育成に大きな自信を持っており、仮にU-18ワールドカップにてオコエの打撃が振るわなかったとしても打撃はうちで育てられるからいいよ、と1位評価を変えない可能性はあると思いますね。ついでに言うとオコエ、打撃の中でもとくに後天的に鍛えるのが困難とされるボールを遠くへ飛ばす能力に限ると、それは悪くないどころかむしろ良い評価なんですよ、ファイターズ的にオコエの打力評価はそれだけでもう十分と捉えているかもしれないです。もうひとつ、ファイターズはポジションにこだわらずその年の総合的ナンバーワン選手を1位指名する方針があります。ゆえにチームの編成上もっと他に補強を優先すべきポジションがあろうとも、高い身体能力に加えてこれこそ鍛えようのないスター性という各要素を審査し、他候補とも比較した結果、オコエこそナンバーワン選手だと判断したら躊躇なく彼を1位指名するでしょうね。仮にオコエを獲ったら若手外野手が溢れてしまう?だったら誰かコンバートしようぜ!トレードしようぜ!!が僕らのファイターズの合言葉ですからねぇ(苦笑)。ところで、オコエよりむしろこちらの方が今年のファイターズドラフト1位本命っぽい選手が県岐阜商高の高橋純平ですが、怪我の影響もあってか彼について評価を下げる球団が増えている中、ファイターズは評価を下げていないと報道↑はされていますね。それを信じるならば、あくまで現時点での話ですが、今年のドラフト1位指名をファイターズは高橋かオコエかで迷っているということもあるんでしょうか? そんなこと思いながらU-18高校日本代表チームが今年のユニバーシアード・金メダルの大学日本代表チームを迎えて行ったU-18ワールドカップの壮行試合(大学日本代表・現メンバーの最終試合でもあるんですかね)を私、テレビ観戦していたんですけど、ファイターズはともかくプロ全球団の中では現在オコエや高橋よりドラフト人気が高いと思われる小笠原慎之介が乱調で、対して高橋純平は病み上がりながらさすがのピッチング。オコエも一応木製バットでヒットは打って見せたとアピールはしていました。というか、その試合マスコミは清宮ばかり見ていて、プロスカウトや多くのドラフトファンも高校生たちと大学チームはせいぜい来年のドラフトの目玉でもある田中正義(創価大3年)ぐらいしか注目されていなかった中で、吉田正尚(青山学院大4年)が世間に向けてまさかの120%アピール!(笑)あんなすばらしいホームランを2本も…清宮クン、左バッターはこうホームランを打つんだよ?とでも言わんばかりのドヤ顔吉田ばかり印象に残った試合でしたわ。 NPB北海道日本ハムファイターズ2015年度ドラフト会議 関連記事 [高橋は高橋でも] [僕の中の大投手] [誰を欲しがっているのやら] [人間は1年もたてば] [意外と役に立たなそう] NPB2015年度ドラフト会議 関連記事 [2015年ドラフトを対抗に集中してみる] [知られざる2015年ドラフト候補たち] MLB2015年度ドラフト会議 関連記事 [ブレンダンという名前が貧打] [ピッチャーはボールを投げるな]

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